第6室 「健康・義務」のハウス
ネイタルチャートの第6ハウスは、一般的に乙女座の星座と惑星水星によって支配されています。第6ハウスが示唆する人生の側面は、仕事、健康、個人の清潔さ、毎日のスケジュール、および義務に関係しています。
6ハウスの概要
6ハウスは仕事と必要性を支配する
第6ハウスは、その人がどのような仕事をしているかを明らかにしますが、その人の本当のキャリアを明らかにするものではありません。第6ハウスで暗示される雇用形態は、本人が仕事を楽しんでいるかどうかにかかわらず、必要に迫られて行われるものです。このハウスに配置された惑星に不幸なアスペクトが重なると、一般的には人生の制約を受けて、それゆえの職業に就く道を歩むことになります。
6ハウスはサービスを支配する
6ハウスは、個人の他者への奉仕を表すと同時に、その人がどのように奉仕されているかも表します。このことから、6番目のハウスは、自分の従業員やその人との関係を理解するのに役立ちます。第6ハウスは、第10ハウスの仕事の可能性に倣って、より多くの人を部下として活用した場合にどうなるかを理解するのに役立ちます。また、一般市民のためのボランティアなどの人道的な活動も、第6ハウスの影響を受けるものです。
6ハウスは健康を支配する
また、6ハウスは、健康と、身体と精神の問題に深く関わっています。すべての凶星にとって、本当に悲惨な位置にあります。凶星は、個人の職業と肉体の両方に特別な影響を与え、同時に不都合を引き起こします。その人の健康は、特に仕事での昇進能力や職場環境に関連しているため、6ハウスにトラブルが現れると、その人の全般的な幸福感に悪影響を及ぼします。
6ハウスはヒーリングを支配する
食生活や日々のスケジュールも第6ハウスが司る分野ですし、回復や癒しの分野でもあります。ここに惑星がある人は、他人の肉体や精神、魂を慰める能力を持っている可能性があり、医療従事者の多くは第6ハウスに惑星が集まっていると考えて間違いないでしょう。強い癒しの能力を持つ人は、キロン(カイロン)が第6ハウスに位置することで、自分の能力や才能をスピリチュアルな方法で使うことができるでしょう。
6ハウスはペットを支配する
第6ハウスは、ペットや私たちの世界の小さな生き物も支配しています。彼らは私たちの日常生活の一部であり、さらに彼ら自身のヒーラーでもあります。彼らが生活の中に存在することは、誰もが想像できないほど、その人の存在を変化させます。彼らは人々に伴侶を与えるだけでなく、偉大なガイドや教師にもなります。さらに、彼らの存在は人のエネルギーを変えます。多くの動物は、飼い主の心を癒す能力を持ち、人が成長するためのモデルとしても機能します。間違いなく、私たちは身近な動物を反映し、動物も同じように反映しているのです。
6ハウスは日々のルーティンを支配する
第6ハウスは、「規律」という概念を核とする、やや難しいハウスです。日常生活はもちろん、洋服の選び方や睡眠時間に至るまで、すべてこのハウスに関連しています。水星と乙女座が支配するハウスなので、このハウスにある天体は非常に重要です。内側にある惑星は、祝福にも呪いにもなり、しっかりとしたスケジュールを構築するためには欠かせないものです。このハウスが支配する問題にうまく対処するためには、個人が義務、回復力、寛容の概念と調和して共存する必要があります。
大きな惑星が近くにあると、一般的に強迫観念的な働き者になり、また、健康に執着するようになります。食事の問題や日常生活でのさまざまな病気も、出生チャートの第6ハウスを通して効果的に観察されます。第6ハウスが支配する人生の他の側面は、人の衛生や清潔さに対する傾向です。
6ハウスの解釈
第6ハウスは、一般的に「健康」のハウスと呼ばれています。健康を維持するためには、逆境に立ち向かう力が必要ですが、このテーマは第6ハウスで最も真実味を帯びています。人間である以上、欠点があるのは当然です。それをどうするのか。個人的な危機に直面したとき、どのように対処するか。危機や病気、運勢の逆転などは、地球上の旅の一部です。それらの状況にどう立ち向かい、どのような教訓を得るかによって、その人の個性が決まります。
恐れは私たちの足を引っ張るかもしれませんが、もし私たちが恐れに正面から立ち向かい、より強くなることができれば、奉仕の価値ある教訓やライフワークのあり方を学ぶことができるかもしれません。
仕事とサービスは、第6ハウスの中心です。ここでは、雇用(雇用主と従業員)、トレーニング、自分に奉仕する人(自分が奉仕する人も)、自分を頼る人に焦点が当てられます。このような努力を通して自分自身を強く保つこともここでは重要であり、そのためにこのハウスではさらに健康(良くも悪くも)、食事、フィットネス、衛生に焦点を当てています。
人生で行う仕事に不可欠なのは、自分自身に対する仕事です。義務、責任、自己成長のすべてが、完全に実現された存在の創造に貢献します。私たちは自分自身のためだけでなく、他人のためにも働きます。自分自身の存在も含めて、私たちを必要とする人たちに奉仕します。健康上の危機や信仰上の危機が、最高の自分に立ちはだかることもあるでしょう。そのような時には、自分自身を癒すように努力しなければなりません(このハウスの焦点は健康にあります)。
また、第6ハウスは、今日は何を着ようか、髪を切る必要があるか、ペットに餌をやったかなど、このような単純な事柄が私たちのエンジンを動かし、より重要な仕事をすることを可能にしています。それはパッチワークのキルトのようなものです。健康や仕事を通じて人に奉仕する能力は、価値があり充実したものです。
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